誰も得しない日本史

誰も得しません

伝説の旧石器時代 ―ディズニー的ロマンチックが止まらない日本史―

 
You know who you are.
(あなたが何者かはあなたが分かってる(モアナ))
 
 
日本の人はどこからやってきたのでしょうか。
現代人の祖先は、20万年前にアフリカで誕生しました。
そして、人類は長い旅に出ました。
 
 
Nothing on earth can silence. The quiet voice still inside you.
(お前の中の内なる声をとめられるものなど、この地上にはないんだよ(タラ))
 
 
人類は数万年の時をかけて歩き、7万~5万年前にはユーラシア大陸全体に広がりました。このころ、今の日本列島はユーラシア大陸と、ときどき陸続きになっていました。そうした陸続きの時期に、人類はついに大陸の東の果まで歩き、広大な太平洋にのぞむ現日本列島に到達しました。今から人類は4万年以上前のことでした。
こうして人類は現日本列島に定着し、日本における旧石器文化が始まりました。
 
ちなみに、人類は北から西から、そして南から現日本列島に入ってきたようです。たとえば、沖縄の港川人の特徴は東南アジアやオーストラリアの先住民の特徴に近いとの見解が示されています。九州から出土する旧石器時代の石器は朝鮮半島とのつながりを示していますし、シベリアとのつながりを示す石器も出土しています。
 
 
旧石器時代の自然環境は厳しく、氷河期とよばれるほど寒い気候でした。
しかし、人類が現日本列島に到達して3万年ほどたったころ、徐々に気候は温暖化していきます。
暖かい空気は地表の氷を溶かし、海面が上昇して、ついに日本列島が形成されました。およそ1万数1000年前のことでした。
ときを同じくして、日本列島は縄文時代と呼ばれる豊かな時代へと突入します。
 
 
 
The ocean chose me.
海が私を選んだのよ。(モアナ)
 
縄文人は、とても広い範囲で交易を行っており、丸木舟をつくって海をもこえて黒曜石や翡翠を仕入れていました。丸木舟は博物館などに展示されているのですが、「よくこれで海に漕ぎ出すなあ」と感動します。
 
 
 
【参考文献等】

週刊 新発見!日本の歴史 2014年 6/22号 [分冊百科]

 

 
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