誰も得しない日本史

誰も得しません

プロップサイクル 本多光太郎 ー科学・技術史ー

本多光太郎(Honda Kotaro)

物理学者・金属工学者(scientist and inventor)

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画像:本多光太郎 - Wikipedia



本多光太郎は、KS磁石鉱を発明した人です。長岡半太郎鈴木梅太郎とともに、理研の三太郎と並び称されています。

私を含めた大多数の文系のみなさんは、「KS磁石鋼ってなに??」と思うことでしょう。

KS磁石鋼とは、ひとことで言えば、当時一番強力な磁石です。

「なんだ、「砥石」じゃなくて、「磁石」かよ」と思った分かってる人は、9月6日のアイスボーンでも楽しみにしていてください。ブラキディオス登場、おめでとう!私はディノバルドと戦いたいのですが、モンハンやる時間がないのは分かりきっているので、手は出せません。残念です。

 

 

ということで、当時最強の磁石の発明者である、本多光太郎を今日はみていきましょう。

 

Honda invented KS steel (initials from Kichiei Sumitomo), which is a type of magnetic resistant steel that is three times more resistant than tungsten steel.

(本多はKS磁石鋼(住友吉左衛門のイニシャルから名付けられた)を発明しました。それはタングステン鋼の3倍の磁性(保磁力)をもつ磁石鋼でした。)

参考:Kotaro Honda - Wikipedia

 

本多光太郎は、1870年3月4日に、三河国(現愛知県)で生まれました。シュリーマンがトロヤ遺跡を発掘し始めた年です。

3月4日といえば、バウムクーヘンの日ですね。バウムクーヘンの日とは、ユーハイムが2010年に力ずくで制定した記念日です。

バウムクーヘン!!・・・あの、丸いの一つ食べたら1077calにもなる、暴力的栄養価をもつ、ダイエッターお断りの美味しすぎる食べ物ですね。あまりの美味しさに、あの丸いの3つくらいは食べたくなりますよね。

同じく1杯1000calクラスのタピオカと一緒にバウムクーヘンを1つ食べたら、もう2000calに到達してしまいます。2月14日から、3月4日を経て、3月14日の一ヶ月で、いったい人類はどれだけ太ろうとしているのでしょうか。

 

高校生が全力で飛ばす速さで自転車を1時間こいで、ようやく400カロリーくらい消費できるので、バウムクーヘンとタピオカ分をリセットするためには、プロップサイクルを5時間ぶっ通しでプレイする必要があります


Prop Cycle

 

あ、今思い出しました。プロップサイクルで初回全国1位のスコアをたたき出した、スーパーゲーマーのOOT氏は、スコア申請締切後に股関節を痛めて病院に行くはめになったというウワサが、当時広まっていました。あれは本当だったんですかね。OOT氏に会ったときに、直接聞いておけばよかったです。

 

 

本多光太郎は、幼少の頃は成績も悪く、年中鼻水をたらしていたといいますが、上京してしっかりと東京帝国大学に入学しました。東京帝国大学では、田中舘愛橘に師事しています。田中舘とは、後々航空研究所でもいっしょになっています。

www.daremotokushinai.com

 

大学を卒業した後に留学して、帰国して数年で世界一強いKS磁石鋼を発明しています。1917年のことでした。「KS」とは住友吉左衛門のイニシャルです。本多は住友家から援助を受けていたので、この名前をつけました(公益財団法人 本多記念会)。

しかし、その後三島徳七という人が、さらに強力なMK鋼を作り出しました。ムカついた本多は、1933年に、さらにさらに強力な新KS磁石鋼を発明してやりました。ゲーマーのスコア争いみたいですね。また、「新KS磁石鋼」というネーミングセンスは、新気功砲をセルにぶっ放していた天津飯をほうふつさせます(新気功砲 (しんきこうほう)とは【ピクシブ百科事典】)。

 

本多光太郎は相当な実験マニアだったらしく、自分の結婚式に現れずに実験をしていたという、眉唾もんのエピソードも残ってます(本多光太郎 - Wikipedia)。

 

"Marry me!"

"You're too naive, that's my afterimage."

(「結婚してください」
「甘いね。それは私の残像だよ」)

英文参照:来世使える! クソみたいな英文

 

 

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