明治時代には、世界最先端の研究を行う科学者が輩出されます。
研究の道は険しく厳しいものです。そんな人生を歩んだ後は、おばあちゃん・おじいちゃんになるのも悪くないもんです。
《英訳してみよう》
歳をとると、3つの兆候があらわれます。1つは忘れっぽくなること。それと、あと2つは……忘れてしまいました。
《英文》
There are three signs of old age. The first is your loss of memory, the other two... I 've forgotten.
それでは、教科書に載っている自然科学系の偉人の業績を見てみましょう。
今日は志賀潔です。
志賀潔(Shiga Kiyoshi)
医学(physician and bacteriologist)
○赤痢菌の発見
→ Shiga graduated from the Medical School of Tokyo Imperial University in 1896.
He went to work at the Institute for the Study of Infectious Diseases under Dr. Kitasato Shibasaburo.
Shiga became famous for the discovery of Shigella dysenteriae in 1897.
Institute for the Study of Infectious Diseases…伝染病研究所
Shigella dysenteriae…赤痢菌
そして、なんと翌年には赤痢菌を発見しています。すごい!
なお、赤痢菌の学名の「Shigella」は志賀にちなんでいます。
志賀潔は、この後かなり出世コースを歩んだようです。
慶應義塾大学医学部教授
朝鮮総督府委員長
京城帝国大学医学部長
京城帝国大学総長
文化勲章授与
と、すごい漢(おとこ)だ!です。
ところが、東京大空襲で家財を失ったとか、いろいろあったようで、晩年はかなり質素で貧困な生活をおくったようです。
英文参照:里中哲彦『1日1分半の英語ジョーク』宝島社