伊藤博文は、井上馨とかと並んで、女好きでも有名でした。当時から、日本で初めて○ー○○○○をした男とか、この本ではとても話せないゴシップなエピソードを、伊藤はたくさんもっています。あまりにも伊藤の女遊びがヒドイので、新聞に取り上げられたり、明治天皇に怒られたりしたことすらあったほどでした。
I don’t care what they’re going to say.(Elsa)
(みんなが何を言おうと、もう私は気にしない(byエルサ))
前回述べたように、伊藤博文は明治政府デッキの最強カードでした。なので、明治政府がなにかしようとすると、まずは伊藤にまかせとけ的なところがあります。それでは、伊藤博文の活躍をみてみましょう。
☆初代工部卿(Construction Minister・1873年)
※工部省は1870年設置。設置当初は工部卿空席。
☆初代内閣総理大臣(the Prime Minister・1885年)
☆初代枢密院議長(Chairman of the Privy Council・1888年)
☆初代立憲政友会総裁(President of the Friends of Constitutional Government Party・1900年)
☆初代韓国統監(Resident-General of Korea・1905年)
これだけいろいろやっていると、『課長島耕作』シリーズ的に、たくさんマンガが描けそうです。
『島耕作』シリーズはマンガ家弘兼憲史氏の代表作ですね。1983年に、講談社の『週刊モーニング』で『課長 島耕作』の連載が始まりました。本来なら課長じゃなくなった時点でマンガも終了しそうなものですが、人気があったため、続編の『部長 島耕作』シリーズが始まり、さらに『取締役 島耕作』に続いていきました。そして、『常務 島耕作』、『専務 島耕作』を経て、ついに『社長 島耕作』へと到達しました。2013年には、島耕作は会長となって『会長 島耕作』となりました。こんな感じのシリーズ物にはスピンオフもつきもので、島耕作の新人時代を描く『ヤング 島耕作』『係長 島耕作』『学生 島耕作』もあります。
伊藤博文なら、
『工部卿伊藤博文』から始まって、
→『総理大臣伊藤博文』
→……
→『ヤング伊藤博文』
→『テロリスト伊藤博文』的な感じで連載が続くことになることでしょう。
『島耕作』シリーズの作者が島所得だけで一生食っていくつもりのようであるように、『伊藤博文』シリーズを書いて一生食っていける未来を、のぶたは夢見ています。
無敵の伊藤博文でしたが、最後は暗殺によって倒れ、この事件は日本が韓国を併合する大きな契機となりました。
Korea, already in Japan’s orbit, was formally annexed in 1910(annexation of Korea) after a Korean nationalist, An Chung Gun assassinated Ito Hirobumi.
(すでに日本の勢力圏にあった韓国は、民族運動家安重根による伊藤博文の暗殺の後、1910年、正式に日本に併合された(韓国併合))
(英文参照:英語で読む日本史 【増補改訂第2版】 (講談社バイリンガル・ブックス))【お知らせ】