誰も得しない日本史

誰も得しません

牧野富太郎 ―科学・技術史11―

 

明治時代には、世界最先端の研究を行う科学者が輩出されます。

ポケモンシリーズの「キズぐすり」とか、ドラクエシリーズの「やくそう」とか、バイオハザードシリーズの「ハーブ」は、食べるものなのでしょうか?それとも塗るものなのでしょうか?

 

 

《英訳してみよう》

 

確かにくだらない。馬鹿げている。だからこそ、本気でやる意味があるんじゃないか。

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画像:牧野富太郎 - Wikipedia

 

 

牧野富太郎は、1862年に生まれました。2歳で父を亡くし、5歳で母を亡くし、6歳で祖父を亡くしました。田中舘愛橘もびっくりです。

nobuta.hateblo.jp

 

牧野は小学校を2年で中退して、植物採集ざんまいの生活をおくりました。植物採集ニートです。植物採集掲示板とかで、マウントとってる姿が目に浮かびます。もしくは、どうぶつの森ガチ勢といったところでしょうか。そういえば、ドラえもん牧場物語は、あんまり売れなかったみたいですね。

 

 

《英文》

 

Of course it is stupid and ridiculous. Hence there is a meaning to make serious efforts for it.

 

 

そういえば、昔ゲーマーの世界では、「ゲームのために学校や仕事を辞めたヤツは、一皮むける」的な言説がまかり通っていた時代がありました。が、個人の経験に照らしてみると、ゲームのために学校や仕事を辞めることは絶対に辞めておくべきです。

今はe-Sportsがあるじゃん、という意見もあるかと思いますが、少なくともメインの仕事を確保しつつ、e-Sportsで生涯食っていけると自信をもてるだけの成果を継続的に出せるようになるか、まともな海外スポンサーがついたときに、始めて仕事を辞めてゲームに人生の全てをつぎ込むべきだと思います。

 

大人に大事なのは、退路です。

 

10代なら、日本のe-Sports系の学校は明らかに、ピーだし、e-Sportsで稼げる環境は日本でなく海外にあるので、語学に力を入れて海外にe-Sports留学するべきです。

日本にサッカーのプロリーグなんて影も形もなかった1982年!、15歳でサッカーのために1人ブラジルに渡った!キング・カズ三浦知良は、私がもっとも尊敬する人の1人です。あのキャプテン翼も、小学生のころから(中学生になってからだっけ?)、ロベルト本郷が帰ったブラジルにわたるために、ポルトガル語を勉強していたではありませんか。

 

若者に大事なのは、覚悟です。

 

ちなみに、南米の国々は基本的にスペイン語を使うんですが、ブラジルだけがポルトガル語を使います。その理由には、あの歴史的事件が関係しています。地図をもう一度よく見なおしてみてください。

nobuta.hateblo.jp

 

 

1人のゲーム好き老人として、今の日本のe-Sportsの惨状は、目に余るものがあると思います。


 

skmarch.site

  

それでは、教科書に載っている自然科学系の偉人の業績をみていきましょう。

今日は牧野富太郎編です。

参考:Tomitaro Makino - Wikipedia

 

 

牧野富太郎(Makino Tomitaro)

植物学(botanist)

 

植物の分類法

→In total, Makino named over 2500 plants, including 1000 new species and 1500 new varieties. In addition, he discovered about 600 new species.

※species…「種」

 varieties…「変種」

 

 


牧野富太郎(うさぎ先生の1分日本史)

 

小学校を退めて、植物採集ニートを続けていた牧野は、20代になると東大(当時、東京帝国大学)にモグリで出入りして、国民の税金で買った本や、資料を好き勝手に使います。そこで、学術的な成果を重ねていき、31歳のときに、小学校中退の学歴のまま東大の助手となります。おもしろい時代ですね。

そして、周りの人たちとケンカをしまくりながらも、その能力をもって47年間東大に居座りつづけました。そして、ついに65歳のときに理学博士となっています。小学校中退からの博士号ゲットです。すごいですね。

 

牧野に関しておもしろいのは、生まれは裕福だったんですけれど、20代くらいまでにけっこうビンボーになっていることです。どういうことかというと、フツー、植物採集とか動物標本とかの博物学というのは、お金をもっていないとできないんです。時間に余裕があって、いろいろなところに出向いて、さらに時間をかけて動植物を集めるというのは、お金持ちにのみ許されるんですよ。

例えば、江戸時代に本草学(植物学)をやっているのは基本的に大名ですし、現在でも皇族がやっている研究ジャンルは動植物系が多いでしょ(いろいろ配慮して歴史系などにはあえて手を出していないという事情もありますが)。あと、有名ドコロでいえば、進化論のダーウィンもお金持ちですね。

 

そういえば、「雑草と言う名の植物は無い(雑草などという草はない)」というのは、もともと牧野富太郎のセリフです。この言葉を久しぶりに聞いた分かってる人は、もう覚悟が完了していることでしょう。

 

のぶたe-Sportsを応援しています。

 

英文参照: もえたん製作委員会『moetan2(下)』(三才ブックス

moetan 2 (下)

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