誰も得しない日本史

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蜻蛉日記 ー北斗の拳で語る日本史-

 
蜻蛉日記』の作者の、藤原道綱母の夫は、藤原兼家です。
受験では、兼家は藤原北家の争いで、兄の兼通と争った人です。
この時点で、今日は「兄よりすぐれた弟など存在しねえ!!」がくるんだなと思った人は、分かってる人です。
 
藤原道綱母は兼家があまり出世していないときに、兼家と結婚します。
そんで、道綱が生まれて、幸せ~~ってときに、兼家のうわきと出世が始まります。
 
夫はガンガン出世するけど、妻の藤原道綱母のことはかえりみない。そして、子の道綱はいまいち頼りない。。。
そんな結婚生活をつづったのが『蜻蛉日記』です。
 
 
それでは、藤原道綱母の気持ちになって、次の会話を英訳してみましょう。
 
 
「兼家、おれを愛しているといってみろ。おまえのたったひとつの言葉でいいんだ。強制はせん!自分の意思でいうんだ。」
 
「まって!!あ…愛します…」
 
「なぁに〜〜〜〜〜〜きこえんな〜〜〜。」
 
 
第5話の10:30~14:00くらいです。言わせておいて、「聞こえんな」というスタイルです。
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胸に7つの傷をもつ男、ケンシロウ。その傷はどうしてついたのか? シンとの因縁は? という回想シーンでしたね。若き日のリア充ケンシロウとユリアが、墓参りをしているところに、ジェラシー100%のシンがやってきます。「力こそが正義 いい時代になったものだ。勝者は心おきなく好きなものを自分のものにできる」と。

そして、ケンシロウにケンカをフッカケつつ、ナチュラルにユリアに告ります。「おれは昔からユリアが好きだった。」けっこう素直なやつです。するとユリアが即答します。「な…なにを!わたしは あなたにそう想われていると知っただけで死にたくなります。」ジャンプ史上まれに見る爆死です。っていうか、これ、今読み返してみると、ケンシロウをボコるほどシンがキレたのって、ユリアのせいじゃ・・・・・・

欲望と執念の力でケンシロウを上回るシンは、南斗獄屠拳(※キック技)でケンシロウを倒します。そして、ケンシロウの胸に指を指すという拷問をしながら、ユリアに「おれを愛しているといってみろ」とせまるのです。このときの拷問の痕が、たまたま北斗七星の形をしていたのです。

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イラスト:おれ
 
《英文》
 
Michitshuna's Mother:
"Kaneie, say that you love me. Your simple declaration will do. I don’t force you! Say that on your own will."
 
Kaneie:
"Wait!! I... love you..."
 
Michitshuna's Mother:
"What? I can’t hear you."
 
 
原作の『北斗の拳』では、このあともインパクトのあるセリフと展開が続きますね。
 
さて、頼りないといわれる子どもの藤原道綱ですが、藤原実資の『小右記では、「一文不通の人(なーんも知らんヤツ)」とか、「40になっても自分の名前ぐらいしか、漢字を読めんヤツ」的な評価を受けていることが知られています。
さんざんな言われようだなあ、と思いますが、実際に『小右記』を原文で読んでいくと、確かに道綱はポヤーとしてます。なんというか、ほんとに、どんな場面でも周りの人から一歩出遅れますね。あと、道綱は上司の意図を汲み取れません
小右記』を読んでると、あきらかに藤原道綱と、藤原隆家刀伊の入寇を撃退した人)が浮いてます。全然周りの空気と違う感じです。
 
 
英文は、宝島社の『北斗の拳で英語を身につける本』を参照しました。
 
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