明治時代には、世界最先端の研究を行う科学者が輩出されます。
予防療法も大事ですが、対処療法ももちろん大事です。
今日の主役の秦佐八郎が師事した、新一万円札北里柴三郎については
《英訳してみよう》
「サルバルサンの盛り合わせを2人前下さい」
「こちらで摂取されますか?それともお持ち帰りですか」
「こちらで」
《英文》
"I'd like two servings of assorted arsphenamine(Salvarsan)."
"For here or to go?"
"For here."
(serving…一盛り・一杯、assort…補充する)
それでは、教科書に載っている自然科学系の偉人の業績を、英語版のWikiを参考にしてみていきましょう。
今日は秦佐八郎です。
(参考: https://en.wikipedia.org/wiki/Sahachiro_Hata)
秦佐八郎(Hata Sahachirō)
薬学(bacteriologist〈細菌学者〉)
○サルバルサン(梅毒の化学療法剤)の創製
→ Hata sahachiro assisted in developing the Arsphename drug in 1909 in the laboratory of Paul Ehrich.
Arsphenamineは、Salvarsanの一般名です。
wiki先生によると、Salvareはラテン語で「救う」という意味だそうです。
ああ、サルベージですね。なるほど。
なお、サルバルサンにはヒ素が含まれていることや、抗生物質が出現したこともあって、今はサルバルサンは使われていません。
教科書には「サルバルサンの創製」と書かれていますが、あちらでは、エールリッヒのアシストという立場のようです。
たとえば、サルバルサンは最初「 砒素製剤606号」と名付けられましたが、これはエールリッヒが合成した606番目の試料という意味だったそうです。
サルバルサンに関する論文は、エールリッヒと秦の共著だったとのこと。
なお、あのバルサンの名前は、サルバルサンとは関係ないようです。
wikiを引用しますと、
「『バルサン』ブランドの由来は、当時米国で爆発的な人気を博していた有機塩素系殺虫剤『バルカザン(Varcasan)』にちなみ、これにもともと中外製薬が有していた商標『バルサン(Varsan)』をあてたもの。また『バルカザン』から「カ」の文字を抜くことで、「カ="蚊"」を取るという解釈も含まれている。」
(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%AB%E3%82%B5%E3%83%B3)
秦佐八郎の師匠で、新千円札の北里柴三郎については、こちらでもしゃべっています。
英文は、 中山著『出ない順 試験に出ない英単語 文庫版』(飛鳥新社)を参考にしました。
原文は、
「ワクチンの盛り合わせを2人前下さい」
「こちらで摂取されますか?それともお持ち帰りですか」
「こちらで」
"I'd like two servings of assorted vaccines."
"For here or to go?"
"For here."