誰も得しない日本史

誰も得しません

投げ出してみよう 足利義政 ー北斗の拳で読む日本史-

将軍なんてやってられない。総理大臣なんてやってられない。
勉強も、仕事も、マッドボールもやってられない。
そんなときは、ゲイラの出番です。
 
 
《英訳してみよう》
 
あ〜〜〜!!めんどくせえ!!
息をするのもめんどくせえ。

 

ゲイラのデザインは、アニメ版「第113話 謎の賞金稼ぎアイン! 俺がケンシロウの首をとる!!」では、マンガ版からガラッと変更されています。いろいろと大人の都合あったようです。某有名映画シリーズの、とあるキャラに似すぎていたのでは、といううわさです。

サムネはゲイラではなく、アインです。こいつもインパクトがあるセリフを残しましたね。そのうち取り上げたいです。

 

 

《英文》

 

Oh, no! That’s a bother!
It' too much work just to breath.
 
普段から無意識に使えるように、マスターしておきたいところです。上司とか先輩とかに頼みごとをされたときは、元気よく「Oh, no! That’s a bother!」です。スタートゥインクルプリキュアで、キュアミルキーを応援してたらAmazonから荷物が届いたときは、ボソッと「Oh, no! That’s a bother!」です。バトルガレッガをプレイしていて、5面のマッドボールが下りてこなかったり、ブラックハートの引きが悪かったりしたときは、モニターを「ゴン」ってぶん殴る気持ちで(台バンだめ、ぜったい)、「Oh, no! That’s a bother!」です。
 
 
室町幕府8代将軍、足利義政は14歳で将軍になりました。
しかし、義政は芸術家肌でした。あーちすとなんです。
義政は文化史でも出てきますよね。銀閣とか・書院造とか。
あーちすと義政は、政治に興味ありません。
 
当時の幕府には、政治問題が山積みでした。
たとえば、有力大名が親族内部で争っていたり(畠山氏・斯波氏)、鎌倉府に関東を統治させるというシステムがヤバくなっていたり(享徳の乱)、南朝の残党がうろうろしたり、異常気象もおこるし、といった感じです。
しかし、あーちすと義政は、なにもしないんです。なにもできなかったとも言えます。
それどころか、あーちすと義政は、大飢饉にもかかわらず、銀閣を造ったりと大浪費にはしります。
ちなみに、この銀閣を建てるときには、おっ金持ちの妻の日野富子ちゃんが、一文たりともお金を貸してくれませんでした。おっ金持ち富子ちゃんについては、いつかお話したいです。
  
さて、あーちすと義政と富子ちゃんの間には、長いこと子どもがいませんでした。跡継ぎができないと、義政は将軍職を子どもに押し付けて隠居することはできません。ということで、政治なんかほったらかして、趣味に時間を使いたい義政は、あることを思いつきます。
「そうだ、出家して俗世間とは関わらない宣言をしている、弟の義視を政界に引き戻して将軍職を押し付ければいいんだ!
そうして、政界復帰がヤバイ道だと感じてイヤがる義視を無理やり説得して、幕府の重職(管領)を務める家柄で足利一族の重鎮(細川勝元)の前で、義政は神仏に「これから自分に子どもができたとしても、義視を将軍とすることは変わらない」と誓って、義視を政界に復帰させることの成功します。細川勝元は後見役です。
おめでとう!!
 
と、ここまで話せば、もうフラグもクララも立ちまくったことに気づきますね。

nobuta.hateblo.jp

 

そして、富子ちゃんが元気な赤ちゃんを産みます。義尚(よしひさ)です。
おめでとう!!!!!
 
この足利義尚の後見役は、山名持豊(宗全)です。こちらも、幕府の重職(所司)を務める家柄で源氏です。
早く将軍を辞めたかった義政は、約束も強く守れず、子どもの味方もできず、フラフラ~っとした状態。
ということで、教科書的にいう、幕府の実力者どうしの対立と、有力守護大名家の内紛に、将軍家の跡目争いが加わって、応仁の乱(1467~1477)が勃発することとなったのです。
 
 
ゲイラについて、特にデザインが大幅に変更された事情について、学習を深めていきたい人は、
 
 
「あ〜〜〜!!めんどくせえ!!」の英文は、宝島社の『北斗の拳で英語を身につける本』を参照しました。
クララが立つのは、51話です。「クララが立った」って言ったのは、ハイジじゃないって知ってました?
 
のぶたの「誰も得しない日本史」 けっこう得する支店」で、
「1分日本史」とかもやってます。